アメリカIT大手のAppleは6月10日、独自の生成AIとなる「Apple Intelligence（アップル・インテリジェンス）」を発表。「Apple Intelligence」が利用できるデバイスは、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro MaxといったiPhone最新モデルをはじめ、Apple SiliconシリーズのM1以降を搭載したiPadとMacで試験的に搭載。2024年秋より導入され、当面は米国英語のみの設定となる。（他言語は来年以降に提供開始予定）

◾️Siriとの統合/ChatGPTと連携

「Apple Intelligence」はOSレベルに組み込まれ、文字入力ツールや通知機能、各アプリ、音声アシスタントのSiri等と統合。「ネット上の膨大な知識をベースとした助言を得る」といった他社の生成AIが得意とする分野については、OpenAI社のChatGPTと連携していく。

◾️Apple Intelligenceの特徴

「Apple Intelligence」は一般的なAI生成の得意とする画像や文章を生成するといった機能に加え、ユーザー個人のサポートに焦点を当てている。音声アシスタントのSiriを介しスケジュールを確認したり、ユーザーが会員番号を入力する場面においては、Siriが自動的に写真を検索し、必要な情報を入力する手助けをするなど、個人の日常作業を秘書のようサポートできる環境を目指している。

「Apple Intelligence」のAI活用においては、ユーザーの個人情報の取り扱いが前提となるため、Apple社はプライバシーとセキュリティを最優先に考慮していることを強調。ほとんどの機能は端末上で処理され、データは保存されず、第三者にアクセスされることはないとしている。

＜参考＞ Apple公式サイト：https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/06/introducing-apple-intelligence-for-iphone-ipad-and-mac/